作業管理、作業環境管理の面では問題がないのに、働く人々の中で「こころの問題」を抱える方が増えています。職場におけるメンタルヘルスケアを考えることは、すべての企業の緊急の課題のひとつです。金子労働衛生コンサルタント事務所では、産業医と産業カウンセラーというふたつの視点から、この問題に取り組んでいます。
そのために取り入れているアプローチのひとつが、カウンセリングの基本である「来談者中心療法」です。その考え方のベースは、「人は誰でも、自らの内部に自己を成長させ、実現する力を持っている」ということ。相談者と共感することで、自ら立ち直る手助けを行います。そのためには、相談者のお話を徹底的にうかがいます。
相談者の話を聞く。それが、来談者中心療法の基本といってもよいでしょう。訓練を受けたカウンセラーなら、それだけで相当な成果をあげることができます。本当の課題は、問題を持つ方が、面談に来てくれるかどうかという点にあります。忙しい職場では、こころの問題で悩む方を単に問題視するだけということになりがちですが、そういった態度こそ大きな問題。不調を感じたら、産業医、産業カウンセラーとの健康面談に気楽にいける職場の雰囲気作りこそ、課題解決の第一歩なのです。

